こんな疑問に答えます。
仮想通貨ICPのブロックチェーン上でも、NFTの取引が盛んです。ICPでは、EntrepotというNFTマーケットで取引が行われています。
EntrepotでICPのNFTを購入するには、ウォレット「Plug」が必要です。まだインストールしていない方向けに、こちらの記事で解説しています↓
さて、今回はICPのNFTマーケットEntrepotで取引総額上位の5つのICPプロジェクトについて、解説します。
2022年1月時点で、ICPのNFT取引額トップ5は、以下の5つです。
プロジェクト名 | 取引総額(ICP) | 最低落札価格(ICP) | 発行上限(枚) |
ICPunks | 54,917 | 16.0 | 10,000 |
Poked bots | 49,203 | 5.6 | 10,000 |
Cronic Critters | 31,545 | 4.1 | 上限なし |
Motoko Day Drop | 29,864 | 9.4 | 10,000 |
ICPuppies | 22,254 | 2.9 | 10,000 |
それではひとつひとつ、解説します。
Contents
【第1位】ICPunks(アイシーパンクス) ICP版クリプトパンクス
ICPのNFTで最も取引されているのが、ICPunks(アイシーパンクス)。ICPブロックチェーンで最初のNFTです。
自動生成された10,000枚のNFTで、ピエロ風の男がシンボルです。
アメリカのピエロ風のロックバンド「ICP(インセイン・クラウン・ポッシー)」をモチーフとしてデザインされています。
ICPunks はICPブロックチェーン上の初のNFTとして、実験的な位置付けのプロジェクトでした。結果として、ICPでも問題なくNFTを発行、売買できることを証明しました。
このNFTが第1位の理由は、ずばり「CryptoPunks(クリプトパンクス)に似ており、値上がりを期待している人がいるから」でしょう。ICPunks自体がクリプトパンクスを強く意識した作風になっています。
ただ現状では、ICPunksはクリプトパンクスの熱狂ぶりには遠く及びません。誰でも買える普通のNFTで、コミュニティーの熱量もほぼ皆無です。
具体的には、Twitterのアイコンに設定している人はほぼおらず、インフルエンサーで ICPunksを推している人も見かけません。
ICPunksを所有してもメリットは感じにくいでしょう。
ただ、クリプトパンクスやBAYCも長らく「ほとんど価値のないもの」でした。それが突如として大人気のNFTに化けたのです。
いずれICPブロックチェーンが一般にも普及すれば、 ICPunks も注目されるかもしれません。
【第2位】Poked bots(ポウクド ボッズ) ロボット型の3DモデルNFT
未来的なロボットが特徴のPoked bots(ポウクド ボッズ)。このデザインを手掛けているのが、POKEDSTUDIOというイギリスの3Dアニメスタジオです。
このPOKEDSTUDIOとICPの関係は深く、ICPの様々なゴロをデザインしています。
Poked botsは3Dアニメ会社が製作しているだけあって、かなり精巧な作りをしています。
POKEDSTUDIOのTwittwerによると、 3Dモデリングされた個体も多いようです。つまり、将来的に3Dアニメーションやゲームにこれらの個体が登場する可能性も考えられるのです。
現状は、このNFTにコミュニティ要素はなく、ほとんど熱狂は感じられません。高値で取引されている理由は、「有名アニメ会社がデザインしたから」というだけでしょう。
しかし、もし今後ゲームやアニメでこれらのキャラが使用されるなら、このNFTは大きく飛躍できるでしょう。精巧なデザインだけに、ポテンシャルの高いNFTとなります。
【第3位】Cronic Critters(クロニック クリッタース)Play-to-earn型のNFT
Cronic Critters(クロニック クリッタース)は、Play-to-earn(ゲームでお金を稼ぐ)を目指したプロジェクトです。このNFTは単なる画像ではなく、ゲーム内のキャラとして機能します。
このキャラたちは交配と繁殖によって、子孫(新たなNFT)をつくれます。プレイヤーはブリーダーとして立ち回り、レアキャラを揃えようと奮闘するのです。
ただし、そんなに簡単にレアキャラが手に入るわけではありません。ゲーム要素が組み込まれており、繁殖できる回数やコストが制約となってきます。
このゲームでは、ゲーム内トークン通貨である「PETRI」が流通しています。ミニゲームをクリアして「PETRI」 を集めながら、自分のキャラの繁栄を目指すわけです。
もしレアキャラが手に入れば、それを他のユーザーに売却することも可能です。対価としてICPが手に入ります。
上手にレアな個体をゲットできれば、ICPを稼げます。このように、 Cronic CrittersはPlay-to-earnの要素を取り入れたプロジェクトなのです。
【第4位】Motoko Day Drop(モトコ デイドロップ ) No.2のフロアプライス
プログラミング言語「Motoko」の誕生2周年を記念して発行されたNFT。「Motoko」とは、ICPブロックチェーン専用に作られた新しいプログラミング言語です。
描かれているのは「Motoko」のシンボルキャラクター。ICPブロックチェーンの「速さ」を象徴するキャラで、ICPのホームページなどでたびたび登場します。
当初、このMotoko Day Drop(モトコ デイドロップ)は、エアドロップで記念品として無償配布されていました。 そのため、ほぼ無価値でした。
しかし、一部のコレクターがレアアイテムを買い占める動きがあったため、底値が上昇。今では、ICPunksに次ぐ底値をもつNFTとなっています。
プログラミング言語「Motoko」は、ブロックチェーンに特化した言語でありICP以外の開発でも普及が期待されています。もし、「Motoko」が一般的になれば、このNFTの価値はさらに高まるでしょう。
【第5位】ICPuppies(アイシーパピーズ) チャリティーを支援するNFTプロジェクト
ビット絵の子犬たちが描かれたNFT、ICPuppies(アイシーパピーズ)。かわいらしい子犬たちなので、NFT初心者でも抵抗なく手にできます。
このICPuppiesで面白いのが、着せ替え要素。衣装や背景のNFTと子犬のNFTを合体させると、絵柄をカスタマイズできるのです。具体的には、ハロウィンやクリスマスといったイベントごとに衣装がリリースされ、着せ替えが楽しめます。
このNFTの特徴は、チャリティー支援に力を入れている点です。例えば、収益の一部は、子供や動物を支援する慈善団体へ寄付されます。資金は公開ウォレット上で管理され、コミュニティーメンバーの投票で支援先が決まります。
単なるNFTではなく、チャリティー支援をするDAO(自律分散型組織)の機能をもったNFTなのです。
今後、ICPuppiesでは「ゲーム開発やコミュニティの強化を進めていく」と表明されています。子犬たちが活躍するゲームや交流会を通じて、チャリティーを普及させようというのが運営のビジョンです。
「社会貢献」という信念があるNFTなので、世間からの支持を受けやすいでしょう。
日本人のTwitterユーザーでアイコンにしている人も多いNFTです。
ICPのNFTはまだまだ黎明期 2022年以降のクロスチェーン化に注目
ICPの取引額上位5つをご紹介しました。ただし、上位とは言っても、まだそれほど盛り上がっていません。ICPのNFT自体がまだまだマイナーなので、知名度が上がるのはこれからでしょう。
とくに注目すべきイベントとして、ICPのICPのクロスチェーン化が計画されています。
具体的には・・・
- ビットコインとICPブロックチェーンの接続
- イーサリアムチェーンのNFTをICP上でも利用できるようにする
他のチェーンとの相互利用が可能となれば、ICPのNFTもさらに普及しそうです。2022年3~4月ごろには、このICPのクロスチェーンの話題が出てくる予定なので要注目です。
ICPブロックチェーンのNFTを買うには、仮想通貨ICPが必要です。ICPの買い方は、以下のページで詳しく解説しています。
また、今回紹介したNFTは、Entrepot(エントレポット)というICPのNFT取引所から購入できます。Entrepotの使い方は、以下の記事で解説しています。
ICPのNFTは、まだまだ拡大中です。これからも面白いプロジェクトが次々と登場する計画なので、
2022年の動向に期待しましょう。
今回はここまでです。
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