ICPのDeFi「ICPスワップ」ってどんなプロジェクトなの?

こんな疑問に答えます。

仮想通貨 ICPでも、いくつかのDeFiプロジェクトが進行中です。そのなかでも、2022年中にリリースされる予定なのが、以下の3つのプロジェクト。

  • InfinitySwap(インフィニティスワップ)
  • ICPSwap(ICPスワップ)
  • Sonic(ソニック)

運営側のツイートでも、この3つについてアナウンスされています。

https://twitter.com/ICPSquad/status/1478178178338377736

この記事ではそのなかのひとつ、ICPSwap(ICPスワップ)というDeFiプロジェクトについて、特徴や使い方を解説します。

Contents

ICPスワップは、高速なICPブロックチェーンを活かしたDeFi

ICPスワップは、仮想通貨 ICPブロックチェーン上で稼働するDeFiです。ICPのブロックチェーンは、高速なデータ処理と割安なガス代が売り。ICPスワップも、この長所を取り入れた利便性の高いDeFiを目指しています。

現在公開されているのはβ版のみで、本格稼働は2022年Q2の予定です。

以下が、ベータ版のリンクです。

ICPスワップβ版3.0<https://rv6ki-dyaaa-aaaah-aaa5q-cai.raw.ic0.app/connectWallet>

ICPスワップは、これまでのDeFiの問題点を洗い出した設計

ICPスワップには、これまでのDeFiにはなかった機能が追加される予定です。ユニスワップやパンケーキスワップなど、既存のDeFiの弱点もカバーした設計とのこと。従来のDeFiよりも利便性を高めたサービスにするようです。

たとえば、以下のような機能が挙げられています。

  • 指値注文への対応
  • 独自トークンの発行
  • 自由度の高いNFT取引

NFTマーケットやチャットルームなど、新しい機能が予定されています。


「ICS」は総発行枚数の決まったガバナンストークン

ICPスワップには、「ICS」という独自のガバナンストークンがあります。パンケーキスワップにおける「CAKE」のような役割を持ちます。

この「ICS」は、総発行枚数が10億枚と決まっています。加えて、買い戻しとバーンによって、ICSの流通量が徐々に減っていく仕組みです。これにより、ICSの価値を維持する設計になっています。

ICPスワップの特徴は、「何でもできること」

ICPスワップは、さまざまな機能がついた総合取引所です。

仮想通貨の取引のほかに、NFT売買やコミュニティ形成まで可能です。ICP所有者が集う場所として機能します。

そんなICPスワップの特徴を、5つ紹介します。

DAO(自立分散型組織)なので、ICPスワップの運営に参加できる

ICPスワップは、DAO(自立分散型組織)という組織形態です。組織の方向性やルールは、参加者の投票によって決まります。

このDAOの投票券となるのが、「ICS」というガバナンストークン。このトークンの保有枚数が多ければ、投票への影響力が強くなります。

ICSの所有者は議案に投票できるほか、ICPスワップの改善提案を提出できます。

ユニスワップやパンケーキスワップよりも民主的なDeFiシステムを目指しているようです。

ICSには自動でバーンする仕組みがあり、ICSの価値を下落させない

バーンのプロセスは、公明正大です。

利用者がもつICSは、取引所の手数料として徴収されます。たとえば、以下のような場合です。

ICS
  • 改善提案を提案するとき
  • トークンを発行するとき
  • 流動性を供給するとき
  • チャットできるコニュニティをつくるとき

要するに、ICPスワップで何かしらの操作をすると手数料としてICSが徴収されます。

この手数料として徴収されたICSの一部は、自動的にバーンされます。これにより、市場に流通するICSを減らして、価値を高めています。

ほかの仮想通貨プロジェクトでは、運営が人為的なタイミングでバーンをします。しかし、人間がバーンのタイミングを決めてしまうのは、公正ではありません。

そこでICPスワップでは、一定の条件で自動的にバーンできる仕組みとしました。これにより、透明性を高めたまま、ICSの価値を保てる制度となりました。

分散型のチャット機能で、プライバシーを確保しつつ交流ができる

ICPスワップには、「ICPSwap Chat」というコミュニティ機能があります。

ワンクリックでルームを作成でき、ユーザー同士がチャットできるのです。この「ICPSwap Chat」は分散型のチャットシステムのため、匿名性が確保されます。

外部のSNSアプリを介さずコミュニティ内だけで交流できるので、プライバシーが侵害されるリスクもありません。

ICPスワップは、NFTコミュニティを活性化させる場となる

ICPスワップでは、NFTの取引もできます。NFT発行や売買、オークションなど、OpenSeaと似た機能を持ちます。

これに加えて、将来的にはNFTを活用したコミュニティ形成にも力を入れるようです。現時点では、以下の構想があります。

  • NFTとDAOの組み合わせた新たなコミュニティの形成
  • NFTのマイニング方法の刷新

単なるNFTではなく、DAOのコニュニティを支援するプラットフォーム機能を入れるようです。

ICPスワップでは、ICSを支払うと広告を掲載できる

ICPスワップには、広告を掲載できる機能があります。サイト内には広告欄があり、ICSを払うことで広告を掲載できます。

広告費用はオークション制となっています。より高い支払額を提示すれば、優先的に広告が表示されます。

ICPスワップの本格稼働は、2022年Q2ごろの見込み

ICPスワップは、2022年Q2ごろに正式にリリースされる予定です。

現在はまだ、β版しか公表されていません。有志によりベータ版の改善や検証が続けられている状態です。

ロードマップは、以下の通りになります。

2022年1月現在ベータ版3.0公開
2022年Q1ICSガバナンストークンの発行
ICPスワップ1.0のスマートコントラクト監査完了
2022年Q2ICPスワップ1.0のリリース開始
流動性マイニング開始
DAOによる運営の検証を開始
ICSのバーン開始
2022年Q3ICPスワップ 2.0のスマートコントラクト監査完了とリリース
ICPスワップのDAO運営を開始
NFTの新機能のテスト
2022年Q4NFTの新機能のリリース
クロスチェーンでのサービス検討
他プロジェクトでもDAO運営を導入

2022年中には、ほぼすべての機能が登場する予定です。

参考:ICPスワップ公式サイトhttps://3pbcj-viaaa-aaaah-qaajq-cai.raw.ic0.app/

ICPスワップGitbookhttps://iloveics.gitbook.io/icpswap/

ICPスワップの正式リリースを待ちましょう

ICPスワップは着々とリリースの準備が進んでいます。

おそらく仮想通貨 ICPの有力なDeFiになるであろうICPスワップ。正式リリースまで、続報を注視しましょう。

情報源としては、公式ツイッターアカウントがよいでしょう。以下がリンクです。

ICPスワップ公式ツイッター<https://twitter.com/ICPSwap>

まだ、ICPをもっていないようであれば、事前にICPを持っておきたいところです。ICPの使い方は、以下の記事で解説しています。

ICPの注目のDeFiサービスの今後に注視しましょう。

今回はここまでです。

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