こんな疑問に答えます。
バイナンスの魅力は、取り扱う銘柄の多さ。国内取引所よりも圧倒的に種類が豊富です。
本格的に仮想通貨を運用している人なら、バイナンスの口座をもっていることでしょう。一方で、バイナンスは日本の金融庁の認可を受けていないため、利用して良いのか不安ですよね。
この記事では、バイナンスの安全性から口座開設の方法まで、分かりやすく解説します。バイナンスに興味をもっているあなたにも、バイナンスの実態が理解できるでしょう。
Contents
バイナンスの安全性 サービス拡大中だが法規制が懸念点
バイナンスは、世界最大の仮想通貨取引所です。取り扱い銘柄が多く手数料が安いため、多くの人に利用されています。
2019年にはハッキング被害も発生したものの、その後は大きな事故もなく規模を拡大中。取引所の存続を揺るがすような致命的な事件もなく、安定稼働しています。
いまや仮想通貨取引所としてメジャーな存在となったバイナンス。しかし、大きな懸念点も存在します。
それが、各国法規制への対応です。
バイナンスに対して、各国が法整備を急いでいる
バイナンスは、各国の金融当局の承認を得ていません。たとえば、アメリカや日本でも、仮想通貨取引所として認められていません。
バイナンスは、インターネット上のみでサービスを展開しており、どこの国にも属していません。(マルタ島やケイマン諸島といったタックスヘイブンに拠点があるという説があります)
そのため、各国の規制やルールの外で活動をしています。現状では、バイナンスのような仮想通貨取引所に対応するルールがなく、法令のグレーゾーンの部分で活動しています。
しかし、今度はどうなるかわかりません。アメリカやEU、日本もこの状況を認識しているため、法規制が強化される可能性はあります。
その場合、これまで利用できていたサービスが利用できなくなる可能性があります。
日本のユーザー側からバイナンスへの申請・利用は可能
現状では日本のユーザーが自己責任でバイナンスのサービスを利用することは可能です。
たしかにバイナンスは、日本の金融庁からの認可を得ていません。そのため、バイナンス側から日本のユーザーに対する積極的な勧誘、サービス展開は違法です。
ただこの規制は、金融業者に対する規制であり、ユーザー側の利用制約はありません。日本のユーザーが、リスクを認識し自主的に海外のサービスを利用ことは可能です。
もちもん、一般的な金融商品よりも格段にリスクが高い点は認識しなければなりません。仮想通貨は、既存の金融商品とはまったくの別物です。
DYOR(Do Your Own Research)で、失ってもよい額の範囲で運用しましょう。
また将来的に、日本人がバイナンスのサービスを利用できなくなる可能性もあります。バイナンスで取引したコインは自身の所有するウォレットに保管するなど、万が一の事態にそなえましょう。
バイナンスを利用するメリット 仮想通貨運用の選択肢が広がる
このように、日本からのサービス利用には課題の多いバイナンスですが、バイナンスを利用するメリットには、以下の2つがあります。
- DeFiのパンケーキスワップが利用できる
- 国内仮想通貨取引所よりも圧倒的に取引銘柄の数が多い
それぞれ、説明します。
バイナンススマートチェーンならば、パンケーキスワップができる
バイナンスを利用するメリットは、パンケーキスワップを利用できる点です。
パンケーキスワップとは、仮想通貨の運用ができるDeFiサービスです。このパンケーキスワップは、バイナンスの独自ブロックチェーン「バイナンススマートチェーン(BSC)」上で稼働しています。
バイナンスでコインを調達し、パンケーキスワップに預ければ利回りを得られます。
パンケーキスワップはメジャーなプロジェクトで、DeFi入門者にもやさしい設計です。仮想通貨の運用をするならば、バイナンスは便利なサービスです。
バイナンスは、圧倒的に取引銘柄の数が多い
さまざまな銘柄を取引できる点も、バイナンスのメリットです。その数、1,400銘柄以上。
バイナンスなら、国内取引所で手に入らないマイナーなコインも入手できます。それらのコインを中心としたゲームやDeFiに早い段階から参加できます。
ただし、1,400種のコインは玉石混交です。なかには、近いうちに価値を失って消えていくコインもあるでしょう。
日本の仮想通貨取引所の場合、上場している銘柄はそれなりにメジャーなコインしかありません。そのため、突然のプロジェクト停止のリスクは比較的低いでしょう。これに対して、バイナンスにあるコインの一部では、それらのリスクが高くなります。
国内の仮想通貨取引所よりも難易度とリスクが高くなる点は、認識しなければなりません。
それでは次に、バイナンスの口座開設から使い方までを説明します。
バイナンスでの口座開設の方法
口座開設の申請をして、メールアドレス登録、個人認証をする
まずは、バイナンスの公式サイトにアクセスします。
仮想通貨のサイトには、公式サイトと見た目がそっくりな詐欺サイトが多く存在します。
Googleの検索バーから「binance」と検索すると、公式サイトよりも上位に「広告」として偽サイトが表示される可能性があります。
「広告」のURLはクリックしてはいけません。また、公式のサイト( https://www.binance.com/ja )に類似した偽のURLに注意しましょう。
トップページから、登録をクリックします。
ログイン用メールアドレスとログイン用パスワードを入力します。
セキュリティ認証画面が出るので、パズルのピースが合うようにクリックしながらスライドさせましょう。この認証方法は、今後もログインのたびに登場します。
この画面が出たら、口座開設成功です。
一番上の「仮想通貨を入金」をクリックします。これは、他のウォレット(例:ビットフライヤーの口座)からバイナンスへビットコインを入金する方法です。
バイナンスでは、クレジットカードからも仮想通貨を購入できます。ただし、バイナンスのマージン+クレカ会社の手数料が上乗せされているので、割高です。
そのため一般的には、国内取引所(ビットフライヤーなど)でトレードによりビットコインを調達します。
「認証が必要です」と表示されるので、個人情報の登録に進みます。
「今すぐ確認する」をクリックしましょう。
「認証」と「認証プラス」の2つが表示されます。専業の投資家でなければ、「認証プラス」は不要です。
個人情報を入力して、パスポートや運転免許証などの本人確認書類の写真を送付します。
数時間~1日程度で、本人確認が完了します。これで、BINANCEの口座が開設できました。
これまでは、メールアドレスだけで口座開設ができましたが、マネーロンダリングを防止する観点から個人情報が必要となりました。
国内取引所からバイナンスの口座へビットコインを送付する
これでバイナンスの口座が開設できました。
バイナンスで取引をするには、バイナンスの口座にビットコインが必要です。
ビットコイン以外の銘柄でも取引は可能です。ただ、ビットコインが最もほかの通貨との融通がききます。
国内仮想通貨取引所で入手したビットコインを、バイナンスの口座に送付します。
ここでは、ビットフライヤーを例にします。ビットフライヤーでの口座開設、ビットコインの入手方法については、こちらの記事をご覧ください。
まず、ビットフライヤーの取引画面を開きます。
取引画面から「入出金」→「ビットコイン」→「送付」を選択します。
「アドレスを登録する」をクリック。セキュリティの関係上、メールにビットコインアドレス登録のリンクが届きます。
メールのリンク先から、ワンタイムパスワードを入力しビットコインアドレス登録に進みます。
この状態で、送付先(バイナンス)のアドレスを確認しましょう。
バイナンスの操作画面を開きます。アイコンをクリックして、「ウォレット」→「フィアットと現物」を選択。
仮想通貨銘柄それぞれの入金、出金ができる画面が開きました。ここで、BTC(ビットコイン)の欄の「入金」をクリックします。
入金する通貨を選びます。
仮想通貨に「BTC Bitcoin」を選択し、入金先ネットワークにも「BTC Bitcoin」を指定します。
仮想通貨は、「ブロックチェーン」と呼ばれる送金ネットワーク上で、仮想通貨をやり取りしています。仮想通貨ごとにネットワークがあり、ほかのネットワークには(原則として)送金できません。BTCを入金するならば、BTCのネットワークを使用します。間違って別のネットワークに向けて送金すると、送金分が消滅します。
ここでコピーしたアドレスを、ビットフライヤーの「ビットコインアドレス」に貼り付けます。
ビットコインアドレスは、1文字でも間違えると送金できません。コピーした内容をそのまま貼り付け、双方のアドレスが一致していることを確認しましょう。
これで、送金先の設定ができました。
ビットフライヤーの送金画面から、さきほど登録したビットコインアドレスを指定し、送付数量を入力します。
仮想通貨は、送金を失敗すると絶対に取り戻せません。必ず、テストでわずかな数量を送付し、バイナンスの口座に届くことを確認しましょう。バイナンスへの送付テストで確認してから、大きな数量を送付しましょう。
「送付する」をクリックすると送付開始です。送金には、10分~20分ほど時間がかかります。
バイナンスでビットコインをほかのコインに両替する
さて、いよいよバイナンスの口座にビットコインが反映されました。ビットコインとほかのコインを両替しましょう。
「トレード」→「コンバート」を選択します。
上段の「振替元」には、BTC(ビットコイン)を選択します。両替したいBTCの数量を入力しましょう。
下段の「振替先」には、両替で入手したいコインを選択します。似たような銘柄がたくさんあるので、間違えないようにしましょう。
入力できたら、「コンバージョンプレビュー」を押します。その時点のレートでいくらになるかが表示されます。見積もり額は5秒間だけ有効です。
問題なければ、5秒以内に確定を押しましょう。
例:ビットコインからICPというコインに両替する場合
これで、ビットコイン→ICPへのコンバート(両替)が完了です。最後に、バイナンスの口座にコインが反映されているか確認しましょう。
トップページのアイコンをクリックします。
「ウォレット」→「フィアットと現物」をクリック。
これで、あなたが保有している仮想通貨銘柄が表示されます。ここに、交換した銘柄の所有額が表示されるようになりました。
これでバイナンスの口座開設とコインの入手が完了しました。
バイナンスには懸念点もあるが、魅力も大きい
バイナンスの安全性への懸念と使い方について、解説しました。国内の仮想通貨取引所よりも、さらにリスクがある点は事実です。
その一方、最新の仮想通貨プロジェクトを体験できるなどメリットもあります。十分にリスクを確認した上で、許容できるリスク範囲で仮想通貨を運用しましょう。
今回は、以上です。
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