「どうやって買うの?」
こんな疑問に答えます。
Polkadot(ポルカドット)は、ビットフライヤーやバイナンスで取引される仮想通貨です。仮想通貨の時価総額において上位の銘柄で、今後の動向に注目が集まっています。
この記事では、そんなポルカドットの特徴や将来性について解説します。
Contents
ポルカドットの特徴は、異なるブロックチェーンを仲介できる点
ポルカドット(DOT)の特徴は、異なるブロックチェーン同士を仲介できる仮想通貨です。
世の中には、さまざまなブロックチェーンが存在します。しかし、それらは互いに独立しているため、ブロックチェーンをまたいだ運用は難しいのです。
たとえば、ビットコインとイーサリアムはそれぞれ別のブロックチェーンです。そのため、ビットコインからイーサリアムへの乗り入れは、基本的にはできません。
この課題を解決した仮想通貨が、ポルカドット。ポルカドットは異なるブロックチェーン同士の仲介役として機能します。
ポルカドットのブロックチェーンは、異なるブロックチェーン同士の中継点として存在します。以下のようなイメージです。
単なる中継機能だけでなく、この中継点にポルカドット独自のチェーンを構築できるのが強みです。ここでは、ポルカドットを構成する3つの部位を説明します。
ブリッジ 外部のブロックチェーンとの接続部分
ビットコインやイーサリアムなど、外部のブロックチェーンとの接続部分。このブリッジで、他のブロックチェーンとの通信をします。
リレーチェーン 各チェーンの相互連携をするコア部分
このリレーチェーンが、ポルカドットの心臓部です。各ブロックチェーンを連携させる役割があります。セキュリティプログラムや相互運用に必要なデータなど、ポルカドットの主要なデータが含まれています。
パラチェーン ポルカドット上に構築された独自チェーン
リレーチェンの上に構築できるのが、ポルカドット独自のパラチェーンです。独自のトークンを発行でき、さまざまな用途に適したブロックチェーンを構築できます。
このさまざまな仮想通貨が行き来するリレーチェーン。そこに、ポルカドット独自のパラチェーンを設置できます。これにより、パラチェーンには仮想通貨銘柄の壁を越えて資金が流入します。
異なるブロックチェーン同士の架け橋をつくり、その架け橋に独自のコミュニティを作る。これが、ポルカドットの強みです。
パラチェーンは、100個まで設置ができます。この100個の枠について、順次オークション制で一般の組織に開放されていきます。(一部の枠は、一般に開放されない可能性あり)
すでにさまざまな団体がオークションに参加し、自分たちのプロジェクトをパラチェーン上に展開しています。
では、各パラチェーンのなかでも注目すべきパラチェーンをみていきましょう。
ポルカドットで注目すべきパラチェーン 3選
Efinity(イーフィニティ) NFTやメタバースに特化したブロックチェーン
ENJIN(エンジン)という組織が進めるプロジェクト、Efinity。Efinityは、NFTやメタバース専用のブロックチェーンです。
イーサリアムでの既存のNFT取引には、以下の問題点があります。
- ガス代の高騰により、コレクションを集めにくい
- 通信の遅延
- NFT産業のチェーンを支える人(マイナー)に対する報酬制度がない
- 他のブロックチェーンと分断されている
これらの問題を解決しようと設計されたパラチェーンです。Efinityでは、NFTやメタバース取引に特化した設計となっています。
また、NFTのチェーン維持に貢献したマイナーには、報酬として「EFIトークン」が配布されます。
NFTやメタバースの取引プラットフォームとして注目を集めそうなプロジェクトです。
参考:EFINITY公式サイト<https://efinity.io/>
Clover(クローバー) クロスチェーン型のDeFiプロジェクト
Cloverは、さまざまなブロックチェーンを横断して運用できるDeFiサービスです。複数のブロックチェーンのDeFiサービスをClover上で利用できます。
以下が、利用できる主要ブロックチェーンです。
- イーサリアム
- ポルカドット
- ソラナ
- バイナンススマートチェーン
- ファントム
- アバランチ
- クサマ
さまざまな銘柄のDeFi運用をCloverで一括して操作できます。
ブロックチェーンが乱立しているなかで、一つのサービスで横断的にDeFi運用ができるのは魅力です。
参考:Clover公式サイト<https://clover.finance/>
Centrifuge(セントリフュージ) 現実世界の資産をDeFi運用へ持ち込むプロジェクト
Centrifugeの目的は、「現実世界の資産をDeFiの世界に持ち込む」です。
現在のDeFiは、仮想通貨しか運用できません。これに対して、現実世界の資産もDeFiで運用できないかと考えたのが、Centrifuge。
たとえば、以下のような資産です。
- 住宅ローンの抵当権
- 債券
- 自動車
- 不動産
現実世界の資産は、仮想通貨に比べて圧倒的に大きいです。現物資産をDeFiで運用できれば、巨大なマーケットが生まれるでしょう。
参考:Centrifuge公式サイト<https://centrifuge.io/>
ポルカドットは、クロスチェーンに特化した設計になっている
ポルカドットは、複数のブロックチェーンを仲介するために生まれました。そのため、ポルカドットの開発環境も、それに適した設計になっています。
ここでは、その具体例を3つ紹介します。
ポルカドットは、スケーラビリティに特化している
ポルカドットは、スケーラビリティ(拡張性)に優れています。
ブロックチェーンを利用する人数が増えたとしても、悪影響が出ないこと。
一般的にブロックチェーンの利用者が増えるほど、処理速度が遅くなりガス代も高騰します。
Parachainと呼ばれる複数のトランザクションを同時に実行できるブロックチェーンを採用しています。これにより、ユーザーが集中しても、取引の遅延が起こりにくいのです。
ブロックチェーンをまたいでも、高いセキュリティレベルを維持できる
ポルカドットは、高い安全性を実現するセキュリティプログラムを持っています。その名は、Pooled Security。
ネットワーク上にセキュリティプログラムをプールして、全てのブロックチェーンで共通のセキュリティ性能を発揮できるシステムです。
ネットワーク上のセキュリティプログラムを使うことで、リソース不足による脆弱化を回避できます。
運営とユーザーが一つとなって、開発できる環境がある
ポルカドットには、ユーザーがブロックチェーンの開発や導入、プロトコルのアップデートなどを行える仕組みがあります。これをオープンガバナンス制と言います。
運営とユーザーが協働してシステムの発展に取り組むことができるのです。
仮想通貨の価値は、いかに他の仮想通貨よりも先進的なシステムを備えられるかに左右されます。そのため、システムの発展をユーザー視点で行うことができるのは、ポルカドットの魅力です。
ポルカドットの将来性や今後は? クロスチェーンの需要は大きい
ここでは、ポルカドットの今後や将来性について解説をします。
ポルカドットには、開発中のプロジェクトも多く今後の動向は不透明です。そのうえで、ポルカドットの将来性に関して、良い話と悪い話を取り上げます。
良い話 パラチェーン上のサービスは今後も増加する
ポルカドットのパラチェーンは、順次、一般の団体にも開放されていきます。パラチェーンの上限枠は100ほどまで拡大可能なので、これからも有望なサービスが生まれるでしょう。
ブロックチェーンが乱立している現在、それらを横断的に利用する根強いニーズが存在します。ポルカドットは、それらを仲介する役割として注目されるでしょう。
良い話 ポルカドットのステーキング運用は、根強い人気がある
ポルカドットの運用先として人気なのが、ステーキング。ステーキングとは、システム内に仮想通貨を預け入れる行為です。
ポルカドットでは、預け入れの額により報酬が受け取れます(Proof of Stake制度)。ステーキングすると、システムに預け入れるだけで報酬がもらえる一方、預け入れた仮想通貨は一定期間動かせません。
ポルカドットは、時価総額で上位の銘柄です。ポルカドットをステーキング運用している投資家が多く、これが価格を底支えしています。
悪い話 クロスチェーン化は、バグの潜在リスクが高い
ブロックチェーンをまたいだ運用は、どうしてもバグの発生リスクが高まります。
ポルカドット側はkusamaというテスト環境でバグチェックをしています。一方で、連携するシステムが多くなるほど複雑になり、バグのリスクを抱えることも事実です。
2021年5月には、ブロック生成が4時間停止するトラブルがありました。
仮にトラブルが起こると、ポルカドット価格に大きな変動が発生します。
クロスチェーンは便利な一方で、単一のシステムよりもバグの発見や対策が難しいのが難点です。
【買い方】ポルカドットはビットフライヤーで購入できる
ポルカドットを買うなら、ビットフライヤーがおすすめです。国内仮想通貨取引所の大手で、初心者でもわかりやすい設計になっています。
詳しい購入方法の記事もあるので、参考にしてみてください。
ブロックチェーンが乱立しているなかで、それらを連携できるポルカドットは、貴重な存在です。今度、新しいパラチェーンが続々と登場することで、重要な銘柄となっていくことでしょう。
今回は、以上です。
参考:ポルカドット公式サイトhttps://polkadot.network/technology/
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